戦略なき経営は、地図の無い航海と同じです。
「失われた20年」とよく言われます。では、なぜ20年もの間失われていたのでしょうか?
あるいは、今でもそれが続いているのかもしれません。
多くの優秀な人が世の中にはおられるのに、何故このような事態が生まれてきているのでしょうか?
それまでの時代は、日本は絶えずアメリカの背中を追い続けていた時代でした。あたかも、先生が前を走っていてくれて、手本を示していたような感じです。
しかし、1980年代の後半からの日本社会の繁栄は、手本となるアメリカをある分野では追い越してしまい、手本となる先生が居なくなってしまいました。それまでは、アメリカが定めた道を走ってさえ居れば、右肩上がりの成長が約束されていましたが、先生たるアメリカを追い抜いた途端に、自らの意識で走る方向を決め、走るスピードを決め、どこで休むかなど、すべての戦略を自らの意思で決める必要が生まれてきました。
私達は、「失われた20年」は、日本、或いは日本企業が持つ「すべての戦略を自らの意思で決める力」の無さが招いたのではないかと考えております。
超高齢化が進んでいる日本市場、更には「人口の波」の大きな変化に伴い縮小している日本市場、これらへの対応のキーワードは、「すべての戦略を自らの意思で決める力」を早急に向上させていくしか勝ち残る方法はないと確信しております。
目先のことだけを追い続けるのではなく、これからの3年、5年、10年、30年を考えた上での戦略と戦術を決めていくことこそ、もっとも大切なことだと信じています。
事業戦略をベースにした経営こそが、未来への成功の鍵です。
今までの長い習慣の中で、中長期の戦略などを考えて経営をしていない場合でも、私達は経験豊富なビジネスプロヂューサー達が、クライアントの皆様と一緒になって、事業戦略立案のお手伝いをさしていただいております。
事業戦略立案と一口に言っても、多くの作業をしていかなければ本当の意味で役立つものはできあがりません。ローマは1日にしてならずとも言いますが、事業戦略もまた同じです。
ある程度の期間をかけて、しっかりと議論し、現状を見つめ直し、会社の存在意義すら再検討を行う中で見つけられる事業戦略こそが、現状を打破するチャンスを与えてくれます。
企業の持続的繁栄を成し遂げる為には、事業戦略と言う地図をしっかりと作り上げ、その地図に基づいた計画(戦術)をしっかりと実行することで、成し遂げられるはずです。
急がば回れと言いますが、成功の近道は、今一度、ゼロベースからの事業戦略を立て直すことからはじめることが重要です。
数多くの経験を豊富に持つビジネスプロデュサー達がプロジェクトメンバーの一員として、クライアントの皆様と同じ目線で、一緒に考えながら不安定な時代でも生き残ることができる事業戦略の構築をお手伝いしています。